CASE 002|転職サイトを3年見ている。でも応募は0社。この会社、やめどき?

りちょいすケース

会社を辞めたい理由は、特にない。

人間関係は悪くない。
残業もそこまで多くない。
給料にも、大きな不満はない。

それでも、3年前から転職サイトを見ている。

気になる求人を保存して、口コミを調べて、

「ここ、いいかも」

と思うこともある。

でも、応募した会社は0社。

日曜の夜になると、 「そろそろ動いた方がいいかな」と思う。

月曜になると、いつも通り会社に行く。

それを3年間繰り返しているケースです。

このケースで見るポイント

01

3年間、どんな求人に
繰り返し惹かれてきたか。

02

求人を見続けるだけで、
新しい判断材料は増えているか。

03

本当に転職したいのか、それとも
外の選択肢を持っていたいのか。

このケースの3つの選択肢

Xの「第2回やめどき診断」では、今回の状況から次の3つを選択肢として考えます。

01

今の会社に残る

大きな不満がないなら、今の環境を続けるという選択です。

02

保存した求人を整理する

これまで何に惹かれてきたのかを見て、今の会社に足りないものを探します。

03

一社だけ応募してみる

転職を決めるためではなく、外から実際にどんな反応が返ってくるか確認します。

このケースで気になるのは「不満」より「3年間続いていること」

今回のケースには、会社を辞める明確な理由がありません。

人間関係が悪いわけではない。
残業が極端に多いわけでもない。
給料にも大きな不満はない。

それだけを見るなら、

「無理に転職しなくてもいい」

と考えることもできます。

一方で気になるのは、

転職サイトを見る状態が3年間続いていることです。

数週間だけ何となく求人を眺めたのとは少し違います。

3年間、

  • 求人を見る
  • 気になる会社を保存する
  • 口コミまで調べる
  • でも応募はしない

というところで止まり続けています。

このケースでは、 「転職した方がいいか」を先に決めるより、

なぜ3年間、外を見続けているのか。

を確認した方がよさそうです。

まず、保存した求人を5件だけ見返してみる

3年間求人を見てきたなら、 これまで保存した求人そのものが判断材料になります。

最近気になった求人を5件ほど選んで、

  • なぜ保存したのか
  • 今の会社より良いと思ったところはどこか
  • 逆に、その会社へ移るのが不安なところはどこか
  • その条件は今の会社では手に入らないのか

を確認してみます。

たとえば、 年収が高い求人ばかり保存しているなら、 本当に気になっているのは転職そのものではなく、 今後の昇給かもしれません。

リモート勤務の求人ばかりなら、 変えたいのは会社ではなく働き方かもしれません。

今とは違う仕事内容ばかり見ているなら、 今の仕事に物足りなさを感じている可能性があります。

「どこへ転職したいか」より、「何を変えたいから求人を見ているのか」を探します。

① 今の会社に残る場合

今の会社に残ることは、 このケースでは十分あり得る選択です。

勤続9年で、人間関係も悪くない。 残業もそこまで多くなく、 給料にも大きな不満はありません。

転職すれば、 今ある働きやすさを失う可能性もあります。

残るメリット

  • 今の人間関係や働きやすさを維持できる
  • 勤続9年で築いた社内での信用や経験を活かせる
  • 転職による環境変化のリスクを取らなくていい
  • 新しい会社で仕事や人間関係を一から作る必要がない

残る前に確認したいこと

  • 今後の昇給や昇進の可能性
  • 新しい仕事を任される可能性
  • 異動や担当変更で気になる部分を変えられないか
  • あと3年残ったときに何が増えていそうか

特に今回のケースでは、 「会社が嫌ではない」ということと、 「この会社にこれからもいたい」ということを分けて考えたいところです。

残るなら、何となく残るのではなく、今の会社に残る理由を確認しておく。

それだけでも、同じ迷いを繰り返しにくくなります。

② 保存した求人を整理する場合

まだ応募するほどではないと感じるなら、 まず過去の求人を整理する方法があります。

今回のケースでは、 3年間のうちに何度も 「ここ、いいかも」 と思っています。

その求人には、何か共通点があるかもしれません。

  • 今より年収が高い
  • 仕事内容がおもしろそう
  • 働く場所や時間が自由
  • 会社の規模や雰囲気が違う
  • 今より先のキャリアが見えそう

同じ理由が何度も出てくるなら、

それが今の会社に対して感じている小さな違和感かもしれません。

そして、その不足が社内で解決できるものなら、 転職しないという選択もできます。

「転職サイトを見ている=転職したい」とは限りません。

保存した求人を見返すことで、会社を変えたいのか、仕事内容・年収・働き方など一部の条件を変えたいのかを分けて考えられます。

求人そのものより「選択肢がある感覚」が欲しいこともある

気になる求人を保存しているのに、 応募はしない。

そして、その求人の募集が終了すると、

「あ、終わっちゃった」

と少し惜しく感じる。

でも、 本当にその会社へ行きたかったのかと聞かれると、 そこまでは分からない。

そんなこともあります。

この場合、 求めていたのは求人そのものではなく、

「今とは違う場所も選べる」という感覚

だった可能性もあります。

今の会社に少し迷いがあっても、 「いざとなれば外にも行ける」と思えることで安心する。

それなら、求人を見ること自体に意味がなかったわけではありません。

ただ、

求人を探しているのか、選択肢を持っている安心感を探しているのか。

ここは一度分けて考えてみたいところです。

③ 一社だけ応募してみる場合

3年間調べても同じところで止まっているなら、 情報の取り方を変える方法があります。

その一つが、 一社だけ実際に応募してみること です。

ここでの目的は、 転職を決めることではありません。

求人サイトを見ているだけでは分からない、

  • 自分の経歴で書類が通るのか
  • どんな経験が評価されるのか
  • どんな会社が自分に興味を持つのか
  • 実際に話を聞いて、その会社へ行きたいと思うのか
  • 今の会社と比べて本当に条件が良いのか

を確認できます。

3年間求人を見ていても、 この部分は分からないままです。

応募するメリット

  • 外から見た自分への反応を確認できる
  • 求人票だけでは分からない仕事内容や条件を聞ける
  • 自分が本当に転職したいのかを確認しやすくなる
  • 今の会社との比較が具体的になる

ただし、応募したら転職しないといけない?

応募することと、 転職を決めることは別です。

実際に外を見てみた結果、

「今の会社、思っていたより悪くないな」

と感じる可能性もあります。

それも十分な判断材料です。

一社応募する目的を「転職すること」ではなく、「比較できる情報を一つ増やすこと」に置く。

そう考えると、求人を見るだけの状態とは少し違う情報が得られます。

3つの選択肢を並べてみる

選択肢 得られるもの 気をつけたいこと
今の会社に残る 今の働きやすさや、勤続9年で積み上げたものを維持できる 3年後も同じように求人を見続けていないか確認したい
保存した求人を整理する 自分が本当に変えたい条件を見つけやすい 整理するだけで終わり、また求人を見る状態に戻らないようにする
一社だけ応募する 外から見た自分への実際の反応や条件が分かる 応募することと、転職を決めることを同じにしない

このケースなら、まず何から確認する?

このケースでは、 今すぐ会社を辞める必要があるとは言い切れません。

今の会社に大きな不満があるわけではないからです。

ただし、

3年間ずっと外を見続けていることは、そのまま無視しなくてもいい材料です。

まず確認したいのは、

  1. 保存した求人には、どんな共通点があるか
  2. その条件のうち、今の会社で変えられるものはあるか
  3. 応募しない理由は何なのか
  4. このままあと3年、同じように求人を見る状態でもいいと思えるか

この4つです。

そこで今の会社に足りないものが見えれば、 まず社内で変えられないかを考える。

それでも同じところで止まるなら、 一社だけ応募して外からの反応を確認してみる。

3年間求人を増やしてきたなら、次は「見る以外の情報」を一つ増やす。

そんな進め方ができるケースです。

「転職するか」ではなく、「3年間なぜ見続けているか」を確認する。

今すぐ転職を決める必要はありません。

ただ、3年間同じように求人を見るだけで答えが出ていないなら、 今までと同じ情報収集を続けるだけでは、判断材料もあまり変わりません。

保存した求人を見返して、自分が何に惹かれているのかを確かめる。
それでも同じところで止まるなら、一社だけ応募して外からの反応を見る。

転職するかどうかは、そのあとで考えることもできます。

このケースに近い判断材料

このまま今の仕事を続けるか考えたい キャリア・将来を見る → 外ではどう評価されるか知りたい 市場価値・年収相場を見る → 会社より働き方を変えたい気がする 働き方・待遇を見る → 転職以外の選択肢も比べたい 選択肢を調べる →
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