「このままの収入と貯金で、将来大丈夫なのかな」
30代になると、少し先のお金が気になることがあります。
住まい。
結婚や家族。
車。
親のこと。
老後。
これからの働き方。
考え始めると、必要そうなお金はいくらでも出てきます。
でも、来年使うかもしれないお金と、20年後、30年後のお金を一度に考えると、何から手をつければいいのか分からなくなります。
まず考えたいのは、
「将来いくら必要なのか」ではなく、「いつ、何にお金が必要になりそうなのか」
です。
この記事の結論
将来のお金は、老後まで全部まとめて考える必要はありません。
まず、
近いうちに必要なお金。
数年先に必要になりそうなお金。
もっと先のためのお金。
に分けます。
そして、それぞれについて、
何に使うのか。
いつ頃必要なのか。
今から準備する必要があるのか。
を整理する。
すべての未来を今決めるのではなく、分かるところから準備していけば構いません。
まず「将来のお金が不安」の中身を分けてみる
「将来のお金が不安」といっても、その中身は人によって違います。
たとえば、
- 老後のお金が足りるか不安
- 今の収入がこの先も続くか不安
- 家を買えるのか気になる
- 子どもにかかるお金が心配
- 親のことも考えないといけない気がする
- 仕事を辞めたいけれど、お金が不安で動けない
- そもそも今の貯金が少ない気がする
などがあります。
これを全部まとめて、
「将来が不安」
と考えると、問題が大きく見えすぎてしまいます。
そこで、
「自分は、将来の何が一番気になっているのか」
を一つずつ分けてみます。
老後が気になるのか。
近いうちの大きな出費が気になるのか。
今の収入が続くかが不安なのか。
不安の中身が分かれば、考えるべきお金も少し絞りやすくなります。
将来のお金を「時間」で分けてみる
将来のお金を考えるときは、いつ頃使う可能性があるのかで分けてみます。
| 時期 | 考えるものの例 | 今やること |
|---|---|---|
| 近い将来 | 引っ越し・車・転職・結婚など | 必要額と時期を具体的にする |
| 数年〜10年程度 | 住宅・教育・働き方の変化など | 大きな方向を整理する |
| もっと先 | 老後など | 現在地を確認し、長期で準備する |
来年使うお金と、20年後に使うお金では、準備する期間が違います。
だから、
将来のお金を一つの大きな金額として考えない。
まず時間ごとに分けると、今やるべきことが見えやすくなります。
「決まっている予定」と「まだ分からない未来」を分ける
将来のお金を考えるとき、まだ決まっていないことまで全部計算しようとすると難しくなります。
たとえば、
「2年後に引っ越す予定がある」
なら、ある程度具体的に準備できます。
一方で、
「いつか家を買うかもしれない」
「家族が増えるかもしれない」
「60代でどんな働き方をしているか分からない」
といったことは、今の段階では決めきれません。
そこで、
決まっている予定と、まだ可能性の段階のものを分ける。
ようにします。
確定しているものは具体的に準備する。
まだ分からないものは、仮の金額や方向だけ置いておく。
将来のすべてを、今の時点で確定させる必要はありません。
将来を考える前に、今の生活にいくら必要かを見る
将来のお金を考えるときも、スタート地点は現在です。
まず、
- 毎月の生活費はいくらか
- 固定費はいくらか
- 年間で大きく出ていくお金はあるか
- 今の貯蓄はいくらあるか
- 毎月いくら残せているか
を確認します。
たとえば、
「老後には大きなお金が必要らしい」
という情報だけを見ても、自分が今どこにいるのか分からなければ、何をすればいいのか判断しにくくなります。
将来の計算を始める前に、今の家計と貯蓄を知る。
そこが最初の基準になります。
「必要なお金」と「今あるお金」の差を見る
使う予定がある程度決まっているお金なら、必要額と現在地を比べてみます。
たとえば、
3年後に120万円必要になりそう。
その目的のために、今30万円ある。
なら、
これから準備したい金額は90万円。
となります。
さらに3年、36か月で準備するなら、毎月どのくらい必要なのかも考えられます。
「将来何千万円必要」
という大きな数字だけを見るより、
自分に足りない金額を、準備できる期間で分ける。
その方が、今やることに落とし込みやすくなります。
将来は「支出」だけでなく「収入」も変わる
将来のお金を考えるとき、
「今の収入のままで、これから必要なお金を全部用意しないといけない」
と思うことがあります。
でも、10年、20年と時間があれば、収入側も変わる可能性があります。
たとえば、
- 昇給する
- 昇進する
- 転職する
- 働き方を変える
- 副業など別の収入源を作る
- 反対に、仕事を減らす
といった変化があります。
もちろん、将来の収入が必ず増えるとは限りません。
ただ、
将来のお金を考えることは、これからどんな働き方をしたいのかを考えることにもつながります。
今の収入だけで無理にすべてを解決しようとせず、収入側の選択肢も一緒に考えてみます。
使う時期によって、お金の準備方法も分けて考える
お金は、いつ使うかによって求めるものが違います。
たとえば、
近いうちに使う予定のお金。
急なときに必要になるかもしれないお金。
10年、20年以上使う予定がないお金。
では、同じ方法で持っておく必要があるのかを考える余地があります。
すぐ必要になる可能性があるお金は、必要なときに使えることが重要です。
一方で、ずっと先のためのお金は、時間をかけて準備する方法も考えられます。
まず「いつ使うお金なのか」を整理してから、貯蓄や資産形成を考える。
順番を分けて考えてみます。
老後のお金だけを先に怖がらなくていい
将来のお金というと、老後を思い浮かべる人も多いと思います。
老後に備えることは大切です。
ただ、30代からその先までには長い時間があります。
その間に、
- 仕事が変わる
- 収入が変わる
- 住む場所が変わる
- 家族構成が変わる
- 必要な生活費が変わる
可能性があります。
だから、
今の時点で老後に必要な金額を完璧に当てること
よりも、
今の家計を知る。
近い予定に備える。
長期のお金も少しずつ準備する。
という状態を作っておく方が、今できることにつながります。
将来のお金を一度並べてみる
頭の中だけで考えず、一度自分の状況を並べてみます。
| 考えること | 確認してみること |
|---|---|
| 近いうちに必要なお金 | 予定している大きな出費はあるか |
| 数年後の予定 | 住まい・仕事・家族などで考えていることはあるか |
| 現在の貯蓄 | 今いくら準備できているか |
| 毎月残せるお金 | 今の家計で毎月どのくらい準備できるか |
| 将来の働き方 | 収入や働く量をどう変えたいか |
| もっと先のお金 | 今から準備を始めたいものはあるか |
全部を埋められなくても構いません。
「ここは分からない」
と分かることも、整理の一つです。
今決められるものと、これから決めるものを分けておく。
それだけでも、将来のお金を一度に背負わなくて済みます。
一度作った計画は、変えていい
将来のお金について計画を作ると、
「この通りにずっと進まないといけない」
と思うことがあります。
でも、生活が変われば、お金の計画も変わります。
たとえば、
- 転職して収入が変わった
- 引っ越した
- 家を買う予定がなくなった
- 家族構成が変わった
- 働く時間を変えた
といったことがあれば、必要なお金も変わります。
将来のお金の計画は、一度決めたら守り続けるものではなく、生活に合わせて更新するもの。
今の自分に分かる範囲で作って、状況が変わったらまた見直せばいいと思います。
次に何を見ればいい?
将来のお金を整理したら、今必要なところからもう少し詳しく見てみます。
まとめ
将来のお金が不安になったとき、老後まで全部まとめて計算する必要はありません。
まず、
自分は将来の何が不安なのかを分ける。
次に、
近いうちに必要なお金。
数年先に必要になりそうなお金。
もっと先のお金。
に時間で分けます。
決まっている予定なら、必要額と時期を考える。
まだ分からない未来なら、今は方向だけ考えておく。
そして、
今の家計、貯蓄、毎月残せる金額から、準備できるところを一つずつ進める。
将来は、収入も生活も変わります。
計画も、そのときの生活に合わせて変えて構いません。
すべての未来を今日決めるより、今見えているものから準備していきます。
まずは、次に必要になるお金から。
10年、20年先を一度に決めるより、「いつ、何に必要か」を近いところから並べてみましょう。
