「自分の市場価値って、どうやって調べればいいんだろう?」
年収診断をしてみたり、転職サイトに登録したりすれば、 何となく分かりそうな気はします。
でも、市場価値は一つの数字だけで決まるものではありません。
求人を見る。似た経験を持つ人の募集条件を見る。 転職サイトで自分に届く求人を見る。 必要なら転職エージェントから第三者の評価を聞く。
いくつかの情報を重ねることで、 「今の会社を出たら、自分にはどんな選択肢があるのか」 が少しずつ見えてきます。
そして、調べたからといって転職する必要はありません。
この記事の結論
自分の市場価値を調べるなら、 「年収を診断して終わり」ではなく、実際の求人と外部からの評価を組み合わせて確認する のがおすすめです。
- 求人を検索して、同じ職種・経験の募集条件を見る
- 転職サイトで、自分が応募できそうな求人を見る
- 必要なら転職エージェントで第三者の評価を聞く
転職するかどうかを決めるのは、その後で構いません。
そもそも「市場価値」は誰かが決めてくれる数字ではない
「あなたの市場価値は○○万円です」と数字で表示されると、 それが自分の正確な価値のように感じることがあります。
ただ、実際の転職市場では、 年齢、職種、経験年数、実績、業界、勤務地、 企業が求めている人材などによって評価は変わります。
同じ人でも、応募する会社によって提示される条件が違うことは珍しくありません。
そのため、市場価値を見るときは、 一つの診断結果より「実際にどんな求人・条件・評価があるか」を見ること が重要です。
市場価値を調べる3つの方法
いきなり転職活動を本格的に始める必要はありません。
まずは負担の小さい方法から順番に確認できます。
1.求人を検索して年収・条件を見る
一番簡単なのは、自分と近い条件の求人を検索することです。
例えば営業職なら、
- 業界
- 法人営業・個人営業
- 経験年数
- 役職
- 勤務地
などを自分の現在地に近づけて検索します。
ここで重要なのは、 年収だけを見ないことです。
求人票には、企業がどんな経験やスキルを求めているかも書かれています。
「この経験なら応募条件を満たしている」 「このポジションだと、このスキルが足りない」 と確認するだけでも、自分の現在地がかなり見えてきます。
ここでは応募しなくても大丈夫です。
まずは「今の自分なら、どんな求人が候補になるのか」を見るだけでも判断材料になります。
2.転職サイトで「自分が選べそうな求人」を見る
求人検索だけでは、 「求人はあるけれど、自分が実際に対象になるのか」が分かりにくいことがあります。
そこで次の段階として使えるのが転職サイトです。
経歴や希望条件を登録すると、 自分の条件に近い求人を探しやすくなります。
サービスによっては、企業や転職支援側から スカウトなどが届く場合もあります。
ここで見るのは、
- どんな業界から候補が出てくるか
- どのくらいの年収帯が多いか
- 今より条件の良い求人がどの程度あるか
- 自分の経験を求めている会社があるか
といった部分です。
これも、 登録したから転職しなければならないわけではありません。
3.転職エージェントで第三者の評価を聞く
求人を自分で見ても判断しにくい場合は、 転職エージェントなど第三者から意見を聞く方法があります。
自分では「普通の経験」だと思っていたものが評価されることもあれば、 逆に、自分が強みだと思っていた経験が転職市場ではそれほど珍しくないこともあります。
求人を見るだけでは分からない、
- 今の経験ならどのくらいの求人が候補になるか
- どんな経験が評価されやすいか
- 希望年収が現実的か
- 今後どんな経験を積むと選択肢が増えるか
といった点を聞くために使う方法です。
ただし、担当者やサービスによって見方が異なる可能性もあります。
一人の意見を「自分の市場価値の正解」と決めつけず、 判断材料の一つとして受け取るくらいがちょうどいいでしょう。
求人・転職サイト・転職エージェントはどう使い分ける?
| 方法 | 分かること | 向いている人 |
|---|---|---|
| 求人を見る | 募集条件・年収帯・必要な経験 | まず自分で調べたい |
| 転職サイト | 自分が候補にできそうな求人 | 具体的な選択肢を見たい |
| 転職エージェント | 第三者から見た経験・条件の評価 | 自分だけでは判断しにくい |
どれか一つだけを選ぶ必要はありません。
まず求人を見て、 もっと具体的に知りたくなったら転職サイト、 自分だけでは判断しにくければエージェント、 という順番でも構いません。
市場価値を調べるときに比較したい5つのポイント
外の求人を見ると、どうしても「年収○○万円」という数字に目が行きます。
ただ、転職するかどうかの判断材料として使うなら、 少なくとも次の5つは一緒に見ておきたいところです。
- 年収:基本給、賞与、手当なども確認する
- 仕事内容:今よりやりたい仕事に近づくか
- 働き方:残業、休日、勤務地、リモートなど
- 求められる経験:今の自分で届くのか、何が不足しているのか
- 今後のキャリア:その仕事を続けた先に何があるか
年収だけ高い求人が、 自分にとって「今より良い会社」とは限りません。
調べた結果、今の会社の条件が悪くなかったら?
市場価値を調べる目的は、 転職する理由を探すことではありません。
外を見た結果、
- 今の年収はそれほど低くなかった
- 今の会社は休日や福利厚生がかなり良かった
- 希望する求人には、まだ経験が足りなかった
- 思ったほど転職したい仕事がなかった
と分かることもあります。
それなら、 今の会社に残る理由が一つ増えたと考えることもできます。
逆に、今より良い条件の求人が複数見つかれば、 「転職をもう少し具体的に考えてみる」という次の選択肢ができます。
まだ転職する気がなくても調べていい
「転職サイトを見るのは、会社を辞めると決めた人がすること」 と思っていると、外の情報を見るハードルが高くなります。
でも、
求人を見ること。
自分の相場を調べること。
実際に会社を辞めること。
この3つは別の行動です。
外を調べたうえで、 「今は残る」と決めても構いません。
今の会社しか知らない状態と、 外の選択肢も知ったうえで残る状態では、 同じ「残る」でも意味が少し変わります。
まずやるなら
いきなり転職を決める必要はありません。
まずは、自分と同じ職種・経験年数の求人をいくつか見て、 「今の年収・仕事内容・待遇と比べてどうか」 を確認してみてください。
それだけでも、今の会社をどう見るかは少し変わります。
