「自分のスキルで収入を増やせたらいいな」
そう思っても、
プログラミングはできない。
デザインもできない。
特別な資格も持っていない。
すると、
「自分には売れるものなんてない」
と思ってしまうことがあります。
でも、会社員として普段やっている仕事を細かく見てみると、意外といろいろなことをしています。
人に説明する。
資料を作る。
Excelで整理する。
スケジュールを管理する。
調べてまとめる。
後輩に仕事を教える。
まずは、「特別なスキルがあるか」ではなく、「普段、自分は何ができているか」から探してみます。
この記事の結論
収入につながるスキルは、資格や専門技術だけではありません。
まず、
普段の仕事でやっていること。
人からよく頼まれること。
他の人より少し楽にできること。
過去に経験してきたこと。
を細かく分けてみます。
その中から、
「誰の、どんな困りごとを減らせそうか」
に置き換える。
自分では普通だと思っていることでも、誰かにとってはお金を払って頼みたいことかもしれません。
「スキル=特別な資格や専門技術」ではない
「自分のスキルで稼ぐ」と聞くと、
- プログラミング
- デザイン
- 動画編集
- 語学
- 専門資格
などを思い浮かべるかもしれません。
もちろん、こうした専門的なスキルを使って収入を得る方法もあります。
でも、仕事で使われる能力はそれだけではありません。
たとえば、
- 分かりやすく説明する
- 情報を整理する
- 数字をまとめる
- 細かいミスを確認する
- メールや文章を書く
- 予定を組む
- 人の話を聞いて要点をまとめる
- 資料を見やすく整える
といったことも、仕事の中では使われています。
毎日やっていることほど、
「こんなの誰でもできる」
と思いやすいものです。
でも、自分にとって普通にできることが、他の人にも普通とは限りません。
まず、普段の仕事を細かく分けてみる
自分に何ができるのか分からないときは、職種名だけで考えないようにします。
たとえば、
「営業をしています」
だけでは、実際に何ができるのか分かりにくいものです。
営業の仕事を細かくすると、
- 見込み客を探す
- アポイントを取る
- 相手の話を聞く
- 課題を整理する
- 提案資料を作る
- 商談する
- 見積もりを作る
- 商談後にフォローする
などがあります。
事務なら、
- データを入力する
- Excelで集計する
- 書類を整理する
- メールを対応する
- スケジュールを管理する
- マニュアルを作る
と分けられます。
Web系の仕事なら、
- 記事を書く
- Webサイトを更新する
- 画像を準備する
- アクセスデータを確認する
- 進行を管理する
- 顧客と調整する
などがあります。
職種を売ろうとするのではなく、普段やっている作業や役割まで細かくする。
そうすると、自分が提供できそうなものが見つけやすくなります。
「得意なこと」より「比較的楽にできること」を探す
「あなたの得意なことは何ですか?」
と聞かれると、答えにくい人もいると思います。
そんなときは、
「他の人は面倒そうだけど、自分はそれほど苦にならないことは何だろう」
と考えてみます。
たとえば、
- 長い文章を読むのが苦にならない
- 数字を見るのが嫌いではない
- 人と電話することに抵抗がない
- 細かい間違いを見つけるのが得意
- 情報を調べるのが好き
- 人に説明するのが苦にならない
- 表や資料を整えるのが好き
などです。
仕事として使うために、その分野で一番になる必要はありません。
頼みたい人より少し詳しい、少し早い、少し上手にできる。
そこから仕事になることもあります。
「できること」を「相手の困りごと」に変えてみる
自分ができることを見つけても、それだけでは仕事として伝わりにくいことがあります。
たとえば、
「Excelが使えます」
だけでは、相手に何をしてもらえるのか分かりません。
そこで、
「そのスキルを使って、相手の何を楽にできるか」
に置き換えてみます。
| 自分ができること | 相手に提供できそうなこと |
|---|---|
| Excel | データ整理・集計・見やすい表の作成 |
| PowerPoint | 資料の整理・見やすい提案資料の作成 |
| 営業経験 | 営業資料・商談準備・顧客対応の支援 |
| 事務経験 | 入力・整理・スケジュール管理などの支援 |
| Web運用 | 記事入稿・サイト更新・情報整理 |
| 文章を書く | 原稿作成・文章整理・説明文の作成 |
「Excelが使える人」が欲しいのではなく、
「大量のデータを見やすく整理してほしい」
という人がいる。
「文章が書ける人」が欲しいのではなく、
「自社の商品説明を読みやすくまとめてほしい」
という人がいる。
何ができるかだけではなく、誰の何を助けられるかまで考える。
そうすると、スキルがお金につながる形が少し見えやすくなります。
今の仕事だけでなく、過去の経験も使える
棚卸しするのは、今の仕事だけではありません。
これまでの、
- 前職
- アルバイト
- 社内で経験した別の仕事
- 趣味
- 個人的に続けていること
なども含めて考えてみます。
30代なら、一つの職種だけではなく、これまでに複数の経験を積んでいる人も多いと思います。
たとえば、
営業を5年経験して、その後Web運用も経験した。
という人なら、
「営業ができる人」でも、
「Webが分かる人」でもなく、
「営業もWeb運用も分かる人」
として考えることもできます。
過去の経験は、今使っていないからといってなくなったわけではありません。
普通のスキルでも、組み合わせると変わる
一つだけを見ると、それほど珍しくないスキルでも、組み合わせることで特徴が出ることがあります。
たとえば、
- 営業 × Excel
- 事務 × AI
- 人事 × ライティング
- 業界知識 × Web運用
- 接客 × SNS
といった組み合わせです。
「すごいスキルを一つ身につけないと稼げない」
と考える必要はありません。
普通にできることを二つ、三つ組み合わせる。
それだけでも、できる仕事の範囲が変わることがあります。
本当にお金を払う人がいるのか見てみる
自分にできそうなことが見つかったら、次は実際に需要があるのか確認します。
なぜなら、
「できること」と「売れること」は同じではないからです。
たとえば、
- 副業向けの案件を見る
- クラウドソーシングなどで募集されている仕事を見る
- 求人を見る
- 同じようなサービスを提供している人を見る
などして、自分ができることに実際にお金が払われているか確認します。
そのときは、
- どんな仕事が募集されているか
- どのくらいの経験が必要か
- どのくらいの金額で募集されているか
- どんな人が依頼しているか
も見てみます。
いきなり仕事を取る必要はありません。
自分が考えたスキルに、本当に需要があるかを見るだけでも判断材料になります。
スキルを比べてみる
売れそうな候補がいくつか出てきたら、一度並べてみます。
| 比べるもの | 確認したいこと |
|---|---|
| 今できるか | 今の状態でも人に提供できそうか |
| 需要 | 実際にお金を払っている人がいるか |
| 単価 | どのくらいの金額で取引されているか |
| 必要な時間 | 一件あたりどのくらい時間がかかりそうか |
| 続けやすさ | 本業と両立できそうか |
| 興味 | 今後も続けたいと思えそうか |
| 伸びしろ | 経験を積めば仕事や単価を広げられそうか |
単価が高いものが、自分に一番合うとは限りません。
今すぐできることを試したい人もいれば、少し学んでから単価を上げたい人もいます。
今の自分で始められるかと、続けた先に何があるか。
その両方を見てみます。
最初は「いくら稼げるか」より「一度売れるか」を見る
自分のスキルで収入を増やしたいと思うと、
「月5万円稼ぎたい」
「月10万円稼ぎたい」
と、大きな目標を立てたくなることがあります。
でも、最初はもう少し小さくても構いません。
たとえば、
- まず一件やってみる
- 最初の1,000円を作ってみる
- 一度誰かに依頼してもらう
くらいです。
実際に仕事としてやってみると、
「思ったより時間がかかった」
「この作業は楽しい」
「もっとできるようになりたい」
「この金額では続けたくない」
など、やる前には分からなかったことが見えてきます。
最初の目標は、大きく稼ぐことではなく、自分のできることにお金を払ってもらえるか確かめること。
そこからでも十分です。
売れなかったからといって「スキルがない」とは限らない
試してみても、すぐに仕事につながらないことはあります。
でも、それだけで、
「やっぱり自分には売れるスキルがない」
と決める必要はありません。
売れない理由には、
- 需要が少ない
- 何をしてくれるのか伝わっていない
- 相手を間違えている
- 金額が合っていない
- まだ実績がない
などもあります。
たとえば、
「Excelができます」
では反応がなくても、
「毎月の売上データを見やすい表に整理します」
なら、必要な人に伝わりやすくなるかもしれません。
スキルそのものだけではなく、誰にどう見せるかも試してみる。
それでも需要がなければ、別のものを試せばいいと思います。
売れそうなものが見つからなければ、これから増やせばいい
ここまで棚卸ししても、
「やっぱり、今の自分には売れそうなものがない」
と思うこともあります。
それなら、これからできることを増やす方法があります。
ただし、
「何となく役立ちそうだから」
という理由だけで資格やスキルを選ぶ必要はありません。
まず、
- 実際に需要があるもの
- 自分が興味を持てそうなもの
- 今までの経験と組み合わせられそうなもの
を探します。
売れるものがないなら、売れそうなものを一つ増やす。
その考え方でも構いません。
次に何を見ればいい?
今の自分の状態に合わせて、次の方法を見てみます。
まとめ
自分のスキルで収入を増やしたいと思っても、最初から特別な資格や専門技術が必要とは限りません。
まず、
普段の仕事で自分が何をしているのかを細かく分ける。
次に、
人からよく頼まれること。
比較的楽にできること。
過去に経験してきたこと。
まで広げてみます。
そして、
「自分に何ができるか」を「誰の何を助けられるか」に置き換える。
本当に需要があるのかを見て、小さく試してみる。
一度売れれば、自分の経験にお金を払う人がいることが分かります。
まだ売れるものが見つからなければ、需要を見ながらこれからできることを増やす方法もあります。
大切なのは、
「自分には何もない」と決める前に、今までやってきたことを一度細かく見てみること。
自分では普通でも、誰かには必要かもしれない。
まずは、普段できていることを一つ、「誰を助けられるか」に置き換えてみましょう。
