「副業するなら、何かスキルがないと無理そう」
そう思って、
動画編集を覚える。
プログラミングを勉強する。
資格を取る。
と、新しいことを探し始める人もいます。
でも、その前に一度確認したいことがあります。
今の仕事で毎日のようにやっていることは、本当に「売れるスキルではない」のでしょうか。
資料を作る。
文章を直す。
数字をまとめる。
人に説明する。
予定を調整する。
自分にとっては普通の仕事でも、それを必要としている人にとっては価値になることがあります。
今回は、今までの仕事を棚卸しして、副業や小さな仕事につなげられそうな経験を探してみます。
この記事の結論
副業にできるスキルを探すときは、「自分には何の資格があるか」だけで考える必要はありません。
まず、今まで仕事でやってきたことを、
- 人より少し早くできること
- よく人から頼まれること
- 誰かの手間を減らせること
- 成果物として渡せること
- 自分ではそれほど苦にならないこと
に分けてみます。
その中から、
「誰の、どんな困りごとを解決できるか」
まで言い換えられたものが、副業として試しやすいスキルの候補です。
- 「得意なこと」だけを探さなくていい
- 1|まず、仕事でやっていることを細かく書き出す
- 2|人からよく頼まれることを探す
- 3|「できること」を「助けられること」に言い換える
- 4|成果物として渡せるものを探す
- 「仕事全部」を副業にしなくていい
- 5|自分では苦にならないことも重要
- 「会社では評価されないスキル」が外では役立つこともある
- 仕事にできそうか、実際の募集を見て確認する
- まだ足りないものがあれば、そこだけ学ぶ
- 最初から高単価を狙わなくていい
- 自分のスキル候補を3つに絞る
- まずやるなら「自分の仕事を20個に分解する」
- 会社の情報や取引先の情報は持ち出さない
- 新しいスキルを覚えるのは、そのあとでもいい
- まとめ
- あわせて確認したい判断材料
- 新しく覚える前に、もう持っているものを見る。
「得意なこと」だけを探さなくていい
副業に使えるスキルを考えると、
「自分の得意なことは何だろう」
と考えがちです。
でも、得意と言えるほど自信がなくても、仕事になることはあります。
たとえば、
毎週Excelで売上表をまとめている人にとって、その作業は普通かもしれません。
でも、
数字を整理するのが苦手な人にとっては、その作業を代わりにやってもらえることに価値があります。
探したいのは、
「誰にも負けない特技」
ではなく、
「自分ならできて、誰かがやってほしいこと」
です。
1|まず、仕事でやっていることを細かく書き出す
最初に、自分の職種名はいったん忘れます。
「営業です」
「事務です」
だけでは、副業にできるものが見つかりにくいからです。
代わりに、普段やっている作業を細かく書き出します。
営業なら、
- 見込み客を調べる
- メールを書く
- 提案資料を作る
- 商談する
- 見積書を作る
- 顧客へ連絡する
- 売上を管理する
- 後輩へ仕事を教える
などがあります。
事務職なら、
- Excelで表を作る
- データを入力する
- 書類をチェックする
- メールを整理する
- 日程を調整する
- マニュアルを作る
- 問い合わせへ対応する
かもしれません。
職種ではなく「作業」まで小さくすると、ほかの場所でも使える経験が見えやすくなります。
2|人からよく頼まれることを探す
自分の得意なことが分からないなら、
「職場で何を頼まれることが多いか」
を考えてみます。
たとえば、
- 資料を見やすく直してほしいと言われる
- 文章をチェックしてほしいと言われる
- Excelについてよく聞かれる
- 新人への説明を任される
- スケジュール調整を頼まれる
- トラブル時に相談される
といったことです。
何度も頼まれるということは、
周りから見れば、
「この人に頼むと早い」
「この人ならできる」
と思われている可能性があります。
自分では普通だと思っていることほど、自分のスキルとして気づきにくいことがあります。
3|「できること」を「助けられること」に言い換える
ここが大きなポイントです。
スキルをそのまま書くだけでは、仕事になるか判断しにくいことがあります。
そこで、
「私は○○ができます」
から、
「○○で困っている人を助けられます」
へ変えてみます。
| できること | 助けられること |
|---|---|
| Excelが使える | バラバラなデータを見やすい表に整理できる |
| PowerPointが使える | 内容はあるけれど見づらい資料を整えられる |
| 文章を書ける | 伝えたい内容を読みやすい文章にまとめられる |
| 営業経験がある | 営業資料や顧客対応の改善を一緒に考えられる |
| 採用経験がある | 求人原稿や応募者対応を手伝える |
| 経理経験がある | 日々の数字や書類を整理できる |
副業では、
「何ができる人か」
より、
「何をしてもらえる人か」
の方が伝わりやすいことがあります。
4|成果物として渡せるものを探す
最初の副業では、
仕事の終わりが分かりやすいものの方が試しやすいことがあります。
たとえば、
- 資料を10ページ整える
- 文章を1本作る
- データを1つの表にまとめる
- マニュアルを作る
- 画像を5枚作る
- 1時間相談に乗る
という形です。
「マーケティングできます」
より、
「競合サイトを5社調べて比較表を作ります」
の方が、何を頼めるのか分かりやすくなります。
自分の経験を、
小さな完成品にできないか考えてみます。
「仕事全部」を副業にしなくていい
今やっている職種そのものを、副業にしようとする必要はありません。
営業職だから、副業でも営業をしなければならないわけではありません。
営業の仕事の中にある、
- リサーチ
- 資料作成
- 文章作成
- 顧客管理
- 説明
の一部分だけを使うこともできます。
むしろ、
「本業とまったく同じ仕事を休日にもやりたくない」
という人もいるでしょう。
自分の経験を分解して、その中から使いたい部分だけ選びます。
5|自分では苦にならないことも重要
副業は本業の外で行います。
そのため、
できるけれど非常に疲れる仕事は続けにくいことがあります。
候補がいくつか出たら、
- やっていて苦にならない
- 比較的早くできる
- 休日にやっても大きな負担ではない
- もう少し上手くなりたいと思える
ものを探します。
副業では、
一番得意なことより、
「そこそこ得意で、あまり苦ではないこと」
の方が続けやすい場合もあります。
「会社では評価されないスキル」が外では役立つこともある
会社では、その仕事ができて当たり前になっていることがあります。
たとえば、
毎月きれいな報告資料を作っても、それだけで給料が上がるとは限りません。
でも、
資料作成に困っている別の人にとっては、お金を払ってでもお願いしたい作業かもしれません。
会社の評価と、外での価値は必ずしも同じではありません。
だからこそ、
「会社で高く評価されているか」
だけで自分のスキルを判断しないようにします。
仕事にできそうか、実際の募集を見て確認する
自分だけで考えていても、
「本当にこんなことでお金になるのかな」
と分からないことがあります。
そんなときは、実際にどんな仕事が募集されているか見てみます。
見るポイントは、
- どんな作業が依頼されているか
- どの程度の経験が求められているか
- 成果物は何か
- どのくらいの作業量か
- 自分にもできそうか
です。
応募する必要はありません。
まず、
「自分が普段やっている仕事と似た依頼があるか」
を探してみます。
見つかれば、それだけでも副業候補を考える材料になります。
まだ足りないものがあれば、そこだけ学ぶ
仕事を見ていると、
「ほとんどできそうだけど、ここだけ分からない」
ということがあります。
その場合は、足りない部分だけ勉強する方法があります。
たとえば、
資料作成はできるけれど、デザインの基本だけもう少し知りたい。
Excelは使えるけれど、特定の関数を覚えたい。
文章は書けるけれど、Web向けの書き方を知りたい。
という形です。
ゼロから新しいスキルを探すのではなく、
今持っている経験に必要なものを少し足す。
この方が収入につながるまでの距離が短いこともあります。
最初から高単価を狙わなくていい
自分のスキルを副業にしようとすると、
「いくらで売れるんだろう」
と気になります。
でも最初は、
最高単価を探すより、
「自分の経験で実際に仕事を完了できるか」
を確認する方が大切です。
一度やってみれば、
- どのくらい時間がかかるか
- どこが難しいか
- 何を聞かれるか
- もう一度やりたいか
- もっと早くできそうか
が分かります。
そのあとに、
作業内容を絞る。
スピードを上げる。
経験を増やす。
単価を見直す。
という順番でも構いません。
自分のスキル候補を3つに絞る
ここまで書き出したら、副業に使えそうな経験を3つまで選びます。
そして、それぞれを次の項目で比べます。
| 確認すること | 見るポイント |
|---|---|
| 経験 | 仕事でどのくらいやってきたか |
| 需要 | 必要としている人がいそうか |
| 成果物 | 何を渡せば仕事が完了するか |
| 負担 | 本業の外でも続けられそうか |
| 不足 | 追加で何を覚える必要があるか |
すべてが完璧なものを探す必要はありません。
この中で、
「一番小さく試せそうなもの」
を一つ選びます。
まずやるなら「自分の仕事を20個に分解する」
まだ副業にできそうなものが何も思いつかないなら、
今日やった仕事を20個くらいの小さな作業に分けてみます。
たとえば、
- メールを3通作った
- 会議の日程を決めた
- 資料を修正した
- 数字をExcelへまとめた
- 顧客へ説明した
- 後輩の文章をチェックした
- 社内へ進捗を共有した
というくらい細かくて構いません。
そして、それぞれに、
「これを苦手としている人はいるか」
を考えてみます。
一つでも、
「これなら誰かの代わりにできそう」
と思えるものがあれば、副業候補のスタート地点になります。
会社の情報や取引先の情報は持ち出さない
本業の経験を副業へ使うときは、
「経験を使うこと」と「会社の情報を使うこと」を分ける必要があります。
たとえば、
- 社内資料
- 顧客情報
- 取引先情報
- 会社独自のノウハウ
- 公開されていないデータ
などをそのまま副業へ持ち出してはいけません。
また、副業に関する勤務先のルールも確認しておきます。
使うのは、
会社の情報ではなく、
これまで仕事を通じて自分自身が身につけた経験やスキルです。
新しいスキルを覚えるのは、そのあとでもいい
もちろん、新しく学ぶことが悪いわけではありません。
やりたい仕事があり、そのために必要なら学ぶ価値があります。
ただ、
「副業したい」
と思った瞬間に、今までの経験を全部無視してゼロから勉強を始める必要はありません。
まず現在地を見る。
そのうえで足りないものがあれば追加する。
この順番なら、今まで働いてきた経験も使えます。
まとめ
副業に使えるスキルを探すとき、
特別な資格や新しい技術だけを見る必要はありません。
まず、
- 普段やっている仕事
- よく頼まれること
- 人より少し早くできること
- 誰かの手間を減らせること
- 成果物として渡せること
を探します。
そして、
「何ができるか」
から、
「誰の何を助けられるか」
へ言い換えてみます。
今の仕事を20個くらいの小さな作業に分ければ、自分では気づいていなかった候補が見つかるかもしれません。
新しいスキルを探す前に、
まず今までの仕事で、すでに自分が身につけているものを確認してみましょう。
あわせて確認したい判断材料
新しく覚える前に、もう持っているものを見る。
毎日の仕事で身につけたものは、自分では普通すぎて気づきにくいものです。仕事を小さく分解して、「誰かの手間を減らせるもの」がないか探してみましょう。

