「何か勉強した方がいい気はする」
そう思って調べてみると、
資格。
英語。
AI。
プログラミング。
Excel。
マネジメント。
学べそうなものはいくらでも出てきます。
でも、「将来役に立ちそうだから」と何となく始めると、途中で使い道が分からなくなることもあります。
まず考えたいのは、何を学ぶかではなく、学ぶことで今の仕事やこれからをどう変えたいのか。
目的が見えると、自分が今学ぶものも選びやすくなります。
この記事の結論
今の仕事を続けながら何かを学びたいなら、人気の資格やスキルから選ぶ必要はありません。
まず、
今の仕事を楽にしたいのか。
もっと成果を出したいのか。
評価や年収を上げたいのか。
将来の選択肢を増やしたいのか。
を整理します。
そのうえで、今の仕事で使えて、できれば外でも使えるものを一つ選ぶ。
学ぶこと自体ではなく、できることを増やすところまで考えてみます。
まず「何のために学びたいのか」を考える
同じ勉強でも、目的によって選ぶものは変わります。
たとえば、
- 毎日の仕事をもっと楽にしたい
- 仕事でもっと成果を出したい
- 昇給や昇進につなげたい
- 外でも通用する力をつけたい
- 転職できる選択肢を増やしたい
- 副業や別の収入につなげたい
などがあります。
ここを決めずに、
「英語をやった方がよさそう」
「AIは勉強しておいた方がよさそう」
「何か資格を取っておこう」
と始めても、自分に必要なのか判断しにくくなります。
学ぶことそのものを目的にせず、何を変えたいのかから考える。
まずそこから始めます。
今の仕事で一番困っていることから探してみる
何を学べばいいか分からないなら、毎日の仕事で困っていることを思い出してみます。
たとえば、
- 資料を作るのに時間がかかる
- 数字を整理するのが苦手
- 人に説明するのがうまくできない
- 営業成績が伸びない
- 部下への仕事の任せ方が分からない
- 同じ作業を何度も繰り返している
- 新しいツールを使いこなせていない
などです。
こうした毎日の困りごとは、そのまま学ぶものを探すヒントになります。
資料作成に時間がかかるなら、ExcelやPowerPoint、AIなどが役立つかもしれません。
営業で困っているなら、商談、提案、顧客分析などを学ぶ方が今の仕事には直接つながります。
「何を学ぶべきか」ではなく、「何ができるようになれば今の仕事が変わるか」
と考えてみます。
「資格を取る」と「できることを増やす」は別
勉強というと、資格取得を思い浮かべる人もいると思います。
資格が必要な仕事や、資格を持つことで評価されやすくなる仕事もあります。
ただ、
資格を持っていることと、仕事でできることが増えることは同じではありません。
たとえば、
- Excelで集計や分析ができる
- AIを使って作業を効率化できる
- 分かりやすい営業資料を作れる
- データを見て改善案を出せる
- チームの仕事を整理できる
といった力は、資格がなくても仕事で使えることがあります。
反対に、資格を取っても実務で使わなければ、そのままになってしまうこともあります。
そこで、
自分に必要なのは資格なのか、それとも実際にできることなのか。
を一度分けて考えてみます。
「今の会社で使えるもの」と「外でも使えるもの」を考える
仕事で身につくものには、今の会社だからこそ価値があるものと、会社が変わっても使いやすいものがあります。
| 種類 | 例 |
|---|---|
| 今の会社で強いもの | 社内システム・社内ルール・自社商品の知識・社内人脈など |
| 外でも使いやすいもの | 営業・マネジメント・Excel・データ分析・AI活用・Web・会計・語学など |
もちろん、社内でしか使えない知識にも価値はあります。
今の会社で仕事を続けるなら、その会社だからこそ必要な知識を深める意味もあります。
一方で、
「この先もずっと今の会社にいるかは分からない」
という場合は、会社が変わっても使えるものを少し意識してみてもいいでしょう。
今の仕事にも役立って、外に出ても使える。
そんな学びなら、選択肢を増やす材料にもなります。
今の仕事の「一段先」に必要なものを見る
何を学ぶか考えるとき、今とは全く違う仕事だけを見る必要はありません。
今の仕事の一段先にある役割を見てみる方法もあります。
たとえば、
- 営業担当 → 営業戦略・顧客分析・マネジメント
- 事務担当 → Excel・業務改善・自動化
- 制作担当 → ディレクション・分析・企画
- 現場担当 → 教育・管理・マネジメント
というように、今ある経験に一つ足していく考え方です。
30代になると、これまでの経験がある分、すべてをゼロから始めなくてもいい場合があります。
今までやってきたことに、何を足せば選択肢が増えるか。
という見方もできます。
会社の評価につながるかも確認する
学ぶ目的が昇給や昇進なら、会社が何を評価しているのかも確認しておきたいところです。
たとえば、
- 昇給の条件
- 昇進に必要な経験
- 資格手当の対象
- 評価項目
- 社内で不足している役割
などです。
半年かけて資格を取っても、今の会社ではほとんど評価されないこともあります。
逆に、会社が必要としているスキルを身につければ、新しい仕事を任されたり、評価につながったりする可能性があります。
学んだ先に、今の会社で何が変わるのか。
そこまで確認してみます。
外では何が求められているか見てみる
今の会社だけでは、どんな経験やスキルに価値があるのか分かりにくいことがあります。
そんなときは、求人を見てみる方法があります。
ここでも、
求人を見ること=転職すること
ではありません。
自分と同じ職種や、一段上のポジションの求人を見て、
- どんな経験が求められているか
- どんなツールを使える人が求められているか
- どんな資格が条件になっているか
- どんな役割を経験している人が評価されるか
を確認します。
すると、
「次に身につけるならこれかもしれない」
という候補が見つかることがあります。
転職先を探すためではなく、何を学ぶか決めるために求人を見る。
そんな使い方もできます。
学ぶものを比べてみる
学びたいものがいくつか出てきたら、一度並べてみます。
| 比べるもの | 確認したいこと |
|---|---|
| 今すぐ使えるか | 現在の仕事で試せるか |
| 評価につながるか | 昇給・昇進・役割の変化に関係するか |
| 外でも使えるか | 他社や別の仕事でも活かせそうか |
| 必要な時間 | 使えるようになるまでどのくらいかかるか |
| 必要な費用 | 教材・講座・資格などにいくらかかるか |
| 続けられそうか | 自分が興味を持って取り組めそうか |
| 収入につながるか | 本業・転職・副業などで活かせそうか |
全部の条件を満たす必要はありません。
今の仕事を楽にしたいなら、すぐ使えることを優先してもいい。
将来の選択肢を増やしたいなら、外でも使えることを優先してもいい。
自分の目的に一番合うものを選ぶ。
それで十分です。
全部学ぼうとしない
学びたいものを探していると、
「AIも必要そう」
「英語もやった方がいい」
「資格も欲しい」
「副業のスキルも必要かも」
と、どんどん候補が増えていくことがあります。
でも、会社員が仕事をしながら使える時間には限りがあります。
いくつも同時に始めて、全部が途中になってしまうより、
今の自分に一番効果がありそうなものを一つ選ぶ。
という方法もあります。
たとえば、
- 3か月、Excelを仕事で使えるようにする
- AIを毎日の業務で一つ使ってみる
- 次の評価につながる資格を一つ取る
- 一段上の仕事に必要な知識を一つ学ぶ
くらいでも構いません。
一つ使えるようになったら、次を考えればいいと思います。
学ぶ前に「どこで使うか」を決めておく
勉強を始めるときは、
「これを覚えよう」
だけではなく、
「覚えたら、どこで使うか」
まで考えてみます。
たとえば、
- 次の資料作成で使う
- 毎週やっている集計を改善する
- 次の商談で試す
- 今まで上司に任せていた仕事を一つやってみる
- 副業で小さな仕事を一件受けてみる
といった形です。
学んだことを実際に使えば、
「自分に向いている」
「思ったより難しい」
「もっと学びたい」
という判断材料も増えます。
勉強してから使うのではなく、使いながら覚える。
そんな進め方もできます。
次に何を見ればいい?
学ぶ目的に合わせて、もう少し詳しく考えてみます。
評価や年収につなげたい
昇給・年収アップの判断材料を見る →
外でも通用するか知りたい
市場価値・年収相場の判断材料を見る →
今の仕事そのものが合わない気がする
仕事内容・向き不向きの判断材料を見る →
まとめ
今の仕事を続けながら何かを学びたいと思ったとき、最初に資格やスキルを決める必要はありません。
まず、
学ぶことで何を変えたいのかを考える。
今の仕事を楽にしたいのか。
もっと成果を出したいのか。
評価や年収を上げたいのか。
将来の選択肢を増やしたいのか。
その目的に合わせて、
今の仕事ですぐ使えるもの。
外でも使えるもの。
一段先の仕事につながるもの。
を比べてみます。
そして、全部を一度に学ぼうとせず、一つ選ぶ。
大切なのは、
知っていることを増やすだけではなく、できることを一つ増やすこと。
その積み重ねが、今の仕事にも、その先の選択肢にもつながっていきます。
学ぶなら、使うところまで。
まずは今の仕事で使えそうなものを一つ選んで、実際に試してみましょう。
