「仕事そのものは嫌いじゃない。でも、この働き方をずっと続けるのはしんどい」
残業が多い。
休みが取りにくい。
通勤に時間がかかる。
もっと柔軟な働き方がしたい。
そんな状態が続くと、
「転職した方がいいのかな」
と考えることがあります。
でも、働き方を変える方法は転職だけではありません。
まず考えたいのは、今の仕事を辞めたいのか、それとも今の働き方を変えたいのか。
ここを分けると、次に何をすればいいのかが少し見えやすくなります。
この記事の結論
今の働き方を変えたいと思ったとき、すぐ転職を決める必要はありません。
まず、
「何を変えたいのか」と「どう変われば今より働きやすいのか」を整理する。
そのうえで、今の会社で変えられることなのか、外に出た方が実現しやすいのかを比べます。
今の会社に残るのも選択。
制度を使うのも選択。
異動するのも選択。
転職するのも選択です。
まず「何を変えたいのか」を分けて考える
「働き方を変えたい」と思う理由は、人によって違います。
たとえば、
- 残業を減らしたい
- 休みを増やしたい
- 土日休みにしたい
- 通勤時間を短くしたい
- リモートワークをしたい
- フレックスで働きたい
- 夜勤やシフト勤務をやめたい
- 転勤を避けたい
- 家庭や自分の時間をもっと確保したい
などがあります。
ここで一度、
「今の働き方が嫌」
という大きな塊を分けてみます。
| 気になること | 考えてみたいこと |
|---|---|
| 残業 | 残業時間そのものか、毎日帰る時間が読めないことがつらいのか |
| 休日 | 休日の日数か、曜日か、休みの取りやすさか |
| 通勤 | 距離を短くしたいのか、出社回数を減らしたいのか |
| 働く場所 | 完全リモートが必要なのか、週に数日でも変わるのか |
| 勤務時間 | 労働時間そのものか、始業・終業時間を変えたいのか |
| 転勤 | 今の勤務地だけの問題か、今後も転勤があることが不安なのか |
何を変えたいのかが分かれば、そのために本当に会社を変える必要があるのかも考えやすくなります。
「何が変われば、今の会社に残ってもいい?」と考えてみる
働き方に不満があると、
「もう転職するしかない」
と考えてしまうことがあります。
その前に、一度こう考えてみます。
「何が変われば、今の会社に残ってもいいと思える?」
たとえば、
残業が月20時間減れば残りたいのか。
週2日リモートになれば残りたいのか。
土日休みの部署なら残りたいのか。
通勤時間が短くなれば続けたいのか。
もし具体的な条件が出てくるなら、会社そのものを辞めたいわけではない可能性があります。
一方で、
「多少条件が変わっても、この働き方を続けたくない」
と思うなら、外を見る理由は大きくなります。
会社を変えたいのか、働く条件を変えたいのか。
ここを分けてみます。
今の会社で変えられることを確認する
変えたいことが見えてきたら、次は今の会社の中で実現できないか確認します。
異動や担当変更
同じ会社でも、部署によって働き方が違うことがあります。
たとえば、
- 残業が少ない部署
- 土日休みの部署
- 出張が少ない仕事
- リモートワークを利用しやすい部署
などがあるかもしれません。
仕事内容にも不満があるのか、それとも今の部署の働き方だけが問題なのかも確認してみます。
使える制度
会社によっては、
- フレックスタイム
- 時差出勤
- リモートワーク
- 時短勤務
- 有給休暇
- 育児・介護に関する制度
などがあります。
制度があることを知らずに、今の働き方しかできないと思っていることもあります。
ただし、
制度があることと、実際に使いやすいことは別です。
実際に利用している人がいるのか、自分の部署でも利用できるのかまで確認した方が判断しやすくなります。
上司や人事に相談する
自分だけでは分からない場合は、上司や人事に確認する方法もあります。
「辞めたい」と伝える前に、
「今の働き方で困っていることを変えられないか」
という形で相談できることもあります。
もちろん、相談すれば必ず状況が変わるわけではありません。
それでも、今の会社でできることがあるのかを知る材料にはなります。
待遇は「給料」だけで比べない
転職先を考えるとき、年収は分かりやすい比較材料です。
でも、働き方を変えたいのであれば、給料だけを見て決めると本来の目的からずれることがあります。
たとえば、年収が50万円上がっても、
- 残業時間が大きく増える
- 年間休日が減る
- 通勤時間が長くなる
- 転勤が増える
のであれば、自分にとって本当に条件が良くなったとは限りません。
逆に、年収がほとんど変わらなくても、
- 残業が減る
- 休日が増える
- 通勤時間が短くなる
- 柔軟に働けるようになる
のであれば、その人にとっては大きな改善になることがあります。
待遇は「いくらもらえるか」だけではなく、「どんな条件で働くか」まで含めて考える。
そうすると比較しやすくなります。
「時間」も条件として考えてみる
働き方を考えるときは、年収だけではなく、仕事に使っている時間も一度見てみます。
たとえば、
- 毎日の勤務時間
- 月の残業時間
- 通勤にかかる時間
- 年間休日
などです。
年収だけを見ると条件がよく見えても、仕事と通勤に使う時間が非常に長いこともあります。
逆に、年収だけなら少し低くても、自分の時間を多く確保できる働き方もあります。
単純に時給へ換算すれば答えが出るわけではありません。
ただ、
自分は収入と時間のどちらをどのくらい重視したいのか
を考える材料にはなります。
外にはどんな働き方があるのか見てみる
今の会社でできることを確認したら、外の条件も見てみます。
ここでも、
求人を見ること=転職を決めること
ではありません。
求人を見ると、
- 年間休日
- 勤務時間
- 残業時間
- 勤務地
- 転勤の有無
- リモートワーク
- フレックスタイム
- 福利厚生
など、今の会社とは違う条件を知ることができます。
自分が求めている働き方が、実際にどのくらいあるのか確認してみます。
外を見た結果、
「今の会社は意外と条件がいい」
と分かるかもしれません。
逆に、
「同じような仕事でも、こんな働き方があるんだ」
と気づくこともあります。
今しか知らない状態から、比較できる状態にしておく。
それだけでも判断しやすくなります。
「今」と「外」を比べてみる
材料が集まったら、今の会社と外の選択肢を並べてみます。
| 比べるもの | 今の会社 | 外の選択肢 |
|---|---|---|
| 年収 | 現在と今後の伸び | 提示されている条件 |
| 残業 | 実際の残業時間 | 求人や面接などで確認 |
| 休日 | 日数・曜日・取りやすさ | 年間休日・休暇制度 |
| 通勤・勤務地 | 現在の負担 | 勤務地・転勤の有無 |
| 働く場所 | 現在の出社頻度 | リモートなどの選択肢 |
| 勤務時間 | 現在の勤務時間 | フレックスなどの制度 |
| 安心感 | 慣れた環境 | 環境を変えるリスク |
全部で外の方が良い必要はありません。
たとえば、
「年収は今の会社の方が少し高いけれど、外なら残業がかなり減る」
ということもあります。
逆に、
「リモート求人はあるけれど、仕事内容は今の方が好き」
ということもあります。
自分が一番変えたい条件を中心に比較することが大切です。
比較すると、次の選択肢が見えてくる
働き方を変える方法は、転職だけではありません。
今の会社に残る
外と比べた結果、今の会社の条件が思っていたほど悪くないと分かることもあります。
自分で比較したうえで残るなら、それも一つの選択です。
制度を使う
フレックス、リモートワーク、時短勤務など、自分が求めている働き方を実現できる制度があるなら利用を考えます。
異動・担当変更を考える
会社そのものではなく、今の部署や担当業務の働き方が原因なら、社内で環境を変える方法があります。
転職を考える
自分が求める働き方が今の会社では実現しにくく、外には選択肢があるなら、転職を具体的に考えてもいいでしょう。
ただし、
転職を考えることと、今すぐ会社を辞めることは別です。
在職したまま求人を見たり、条件を比べたりすることもできます。
働き方以外の負担を減らす
変えたいのが「生活の余裕」であれば、仕事以外から考えられる場合もあります。
たとえば、通勤方法を変える、家計を見直す、仕事以外の収入を考えるなどです。
自分が本当に解決したいものによって、選択肢は変わります。
まだ決めない
今すぐ決められなくても構いません。
ただ先延ばしにするのではなく、
「今は働き方の選択肢を調べる期間にする」
と決めておく方法もあります。
次に何を見ればいい?
自分が一番気になっているところから、もう少し詳しく見てみます。
仕事そのものが合わない気がする
仕事内容・向き不向きの判断材料を見る →
外ではどんな条件になるか知りたい
市場価値・年収相場の判断材料を見る →
まとめ
今の働き方を変えたいと思ったとき、すぐに転職を決める必要はありません。
まず、
何を変えたいのかを分けて考える。
次に、
どう変われば今の会社に残ってもいいと思えるのかを考える。
そして、今の会社で変えられることを確認する。
必要なら、外にはどんな働き方があるのかも見てみる。
そのうえで、
今の会社に残る。
制度を使う。
異動する。
転職を考える。
まだ決めない。
自分に合う方法を選べばいいと思います。
まだ、決めなくていい。
まずは、「どう働けたら今より楽になるか」を考えるところから始めてみましょう。
