「この仕事、自分に向いてないかも」
ミスが続いたとき。
周りより仕事が遅いと感じたとき。
毎日仕事をしていても、どうしても楽しいと思えないとき。
そんな瞬間に、今の仕事をこのまま続けていいのか不安になることがあります。
でも、「向いてない」と感じる理由は一つではありません。
仕事そのものが苦手なのか。
ただ経験が足りないのか。
仕事はできるけれど、好きではないのか。
それとも、今の会社や働き方が合っていないのか。
まずは「向いてない」の中身を分けて考えてみます。
この記事の結論
仕事が向いてないと感じても、すぐに「この職種は自分に合わない」と決める必要はありません。
まず、「何が合っていないのか」を分けて考える。
仕事そのものが合わないのか。
経験不足なのか。
今の会社や環境が合わないのか。
そこが分かると、続ける、仕事を変える、異動する、外を見るなど、次の選択肢も考えやすくなります。
まず「向いてない」の中身を分けてみる
「仕事が向いてない」という言葉には、いろいろな状態が含まれています。
たとえば、
- 仕事がうまくできない
- ミスが多い
- 仕事を覚えるのに時間がかかる
- 仕事内容に興味を持てない
- 仕事をしていると強く疲れる
- 周囲から評価されない
- この仕事を今後も続けたいと思えない
こうした感覚を、全部まとめて「向いてない」と考えてしまうことがあります。
でも、
できないことと、嫌いなことと、続けたくないことは別です。
| 感じていること | 考えてみたいこと |
|---|---|
| 仕事ができない | 経験不足なのか、本当に苦手なのか |
| 仕事がつまらない | 適性ではなく、興味の問題ではないか |
| ミスが多い | 仕事量や環境にも原因がないか |
| 評価されない | 能力ではなく、評価制度との相性ではないか |
| 続けたくない | 「できるか」ではなく「やりたいか」の問題ではないか |
まずは、自分がどれに近いのかを考えてみるだけでも、「向いてない」という感覚の正体が少し見えやすくなります。
「できない」だけなら、まだ向いていないとは限らない
仕事がうまくできないと、
「自分にはこの仕事の才能がないのかもしれない」
と考えてしまうことがあります。
ただ、仕事には慣れるまで時間がかかるものもあります。
特に、
- 入社してまだ日が浅い
- 未経験の仕事を始めたばかり
- 新しい業務を任されたばかり
- 十分な教育や引き継ぎを受けていない
という状態なら、単純に経験が足りない可能性もあります。
一方で、
- 長く続けても同じ部分で苦労している
- 工夫や練習をしても負担がほとんど変わらない
- 得意な人と比べて極端にエネルギーを使う
と感じるなら、その仕事との相性を考える材料にはなります。
大事なのは、一度できなかっただけで「向いてない」と決めないこと。
逆に、何年もつらいのに「努力が足りないだけ」と決めつけないことです。
「得意」と「好き」も分けて考える
向いている仕事というと、「自分が得意な仕事」を想像しがちです。
でも、
得意だから、続けたいとは限りません。
たとえば営業成績はいい。
人と話すこともできる。
数字も達成できる。
それでも、
「この仕事をあと10年続けたいかと言われると、違う気がする」
ということはあります。
逆に、今はまだ苦手でも、その仕事自体には興味があって、もっとできるようになりたいと思えることもあります。
そこで一度、
- 得意か、苦手か
- 好きか、嫌いか
- 続けたいか、続けたくないか
を別々に考えてみます。
「できる仕事」と「これからもやりたい仕事」が同じとは限りません。
仕事ではなく「今の会社」が合っていない可能性もある
今の仕事がつらいからといって、その職種そのものが合っていないとは限りません。
同じ職種でも、会社によって仕事の中身はかなり違います。
たとえば、
- 担当する業務
- 顧客や取引先
- 仕事の進め方
- 任される裁量
- ノルマや目標
- チームの人数や雰囲気
- 評価方法
- 勤務時間や働き方
は会社によって変わります。
たとえば営業がつらいと思っていても、
本当に嫌なのは「営業」ではなく、厳しい新規開拓のノルマかもしれません。
事務職が合わないと思っていても、仕事そのものではなく、業務量や人員不足が原因かもしれません。
だから、
「この会社でこの仕事をするのが合わない」と「この仕事そのものが合わない」は分けて考えます。
自分が比較的やりやすい仕事も考えてみる
苦手なことだけを見ていると、自分に向いているものはなかなか見えてきません。
そこで、
「他の人より少し楽にできることはないか」
も考えてみます。
たとえば、
- 人に説明するのは苦にならない
- 数字を整理するのは割と好き
- 細かい確認を続けるのは得意
- 文章を書くのはそれほど苦ではない
- 初対面の人とも話せる
- 人の話を聞いて整理するのが得意
などです。
自分では普通だと思っていることが、他の人にとっては苦手な場合もあります。
「特別な才能」を探す必要はありません。
比較的苦にならないことも、仕事を考える材料になります。
別の仕事を少し見てみる
今の仕事について考えてもよく分からないなら、他の仕事を見てみる方法があります。
ここで大切なのは、
求人を見ること=転職を決めること
ではないということです。
求人サイトなどを見ると、
- 今の経験を活かせる別の仕事
- 同じ職種でも仕事内容が違う会社
- 今まで知らなかった職種
- 自分が興味を持てそうな仕事内容
が見つかることがあります。
外を見た結果、
「やっぱり今の仕事の方が合っているかもしれない」
となっても構いません。
逆に、
「自分が嫌だったのは、この仕事そのものではなく今の働き方だったのかも」
と気づくこともあります。
比較することで、今の仕事も見えやすくなります。
それでも向いていないと思ったら、選択肢を並べてみる
整理したうえで、
「やっぱり今の仕事は自分には合っていないと思う」
となることもあります。
その場合も、選択肢は「辞める・我慢する」の二つだけではありません。
今の仕事をもう少し続ける
経験不足が大きそうなら、期間を決めてもう少し続けてみる方法があります。
「いつか慣れる」と無期限に続けるのではなく、何をできるようになりたいのか決めて様子を見ると判断しやすくなります。
担当業務を変える
仕事の一部だけが苦手なら、担当変更や役割変更で状況が変わることがあります。
異動を考える
職種そのものより、部署や環境が合っていないなら、社内で別の仕事を探す方法もあります。
学ぶ
知識やスキル不足が原因なら、すぐ環境を変えず、まずできることを増やしてみる選択肢もあります。
別の職種を見てみる
今の仕事そのものに違和感があるなら、どんな職種があるのか調べてみます。
まだ応募する必要はありません。
転職を考える
今の会社でも仕事内容を変えにくく、別の環境の方が自分に合いそうなら、転職を具体的な選択肢として考えることもできます。
ただし、
転職を考えることと、今すぐ会社を辞めることは別です。
まだ決めない
自分に何が向いているのか分からないなら、すぐに答えを出さなくても構いません。
今は、
「自分に合う仕事を探すための材料を集める期間」
と考えることもできます。
「向いている仕事」を一つに決めなくてもいい
自分にぴったり合う仕事を一つ見つけなければいけない、と考えると難しくなります。
実際には、
「これは比較的得意」
「これはあまり苦にならない」
「これはもう少しやってみたい」
という仕事がいくつかあっても構いません。
仕事を選ぶ基準も、得意不得意だけではありません。
- 仕事内容
- 年収
- 働き方
- 人間関係
- 将来性
- 安定性
- 興味
など、何を重視するかによって選択は変わります。
「向いているか」だけで仕事を決めなくてもいい。
自分が何を大切にしたいのかも、一緒に考えてみます。
この仕事を続ける将来が気になる
キャリア・将来の判断材料を見る →
仕事内容より働き方がつらい
働き方・待遇の判断材料を見る →
まとめ
仕事が向いてないと感じても、それだけで今の職種が自分に合っていないとは限りません。
まず、
「何が合っていないのか」を分けて考える。
できないのか。
嫌いなのか。
疲れるのか。
評価されないのか。
そもそも続けたいと思えないのか。
次に、
仕事そのものではなく、今の会社や環境が原因ではないか考える。
そして必要なら、他の仕事や会社も少し見てみる。
その結果、
「もう少し今の仕事を続けてみよう」
となるかもしれません。
「仕事内容を変えたい」
となるかもしれません。
「別の仕事を探してみたい」
となるかもしれません。
どれでも構いません。
まだ、決めなくていい。
まずは、「向いてない」の中身を知るところから始めてみましょう。
